鉄筋コンクリート造の建物の補修

筑後35年を経過した鉄筋コンクリート造の建物です。
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阪神大震災で被害を受けた建物ですので、当時外壁塗装と防水工事がなされていました。
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震災後10年を経たころから、外壁にひび割れが目立つようになり、この1年で剥離箇所も確認できるようになったため、重い腰をあげて補修工事に取り掛からせていただくことになりました。

鉄筋コンクリートは、引っぱり力(ちぎれないための力)を鉄筋が、圧縮力(へしゃげない力)をコンクリートが受け持ち、鉄とコンクリートの付着力は大変強いし、熱膨張率もほぼ同じと、大変安定した素晴らしい建材です。中に配筋してある鉄筋は、アルカリ性のコンクリートに守られ錆びることはないのですが、空気中の二酸化炭素や、酸性雨によりコンクリートが中性化してくると、鉄筋の錆びが始まります。この現象が、鉄筋コンクリート造の建物の寿命が、30年とか50年とか言われる根拠になっているわけですが、屋上防水工事と、外壁を防水性塗料包み、コンクリートの中性化を遅らせることによって建物の寿命を延ばすことが出来ます。
by haruki-fujino | 2009-10-03 11:25 | 家守り

日記です


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