外壁タイルの事故

新大阪駅の近くに、外壁タイルの崩落事故になりかけた現場があります。
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上場会社の中堅ゼネコンが平成16年4月に竣工した鉄筋コンクリート造7階建ての建物ですが、平成19年10月にエレベーター東側外壁に最大幅7mm、長さ3.5mに及ぶタイルのひび割れが発見され、そのクラック(ひび割れ)周辺が広範囲に盛り上がり、タイル外壁面が一体的に崩落する危険性がありました。
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さっそく足場をかけて危険個所の除去と、調査を行いました。
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このようなクラックが多数見受けられました。
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切り取り調査をすると、10mm以上浮いている個所が見つかり、危険な個所として解体撤去しました。
原因としては、
1.設計図書に、タイル仕上げ厚40mmと明記してあり、タイルの厚みが18mmなので、22mmの厚さのモルタル下地をしていること。(重すぎます)4枚上の全体写真 の左側、少しだけ写っている南館は平成18年7月に当社が同じタイルを施工して竣工した建物ですが、躯体コンクリートの精度をあげ、5mm以内の軽量モルタルで下地をしたうえにタイルを貼っています。
2.塗装した型枠を使用してあるため、モルタルとの付着が弱くなっている。
3.コンクリートの打ち継ぎ目地と、タイルのコーキング目地がまるで無関係の位置にあるため目地 としての役割を果たしていない。(地震等振動があると、その目地部分が動きを緩衝する役割をする。)
4.工期遅れを取り戻すためか、冬季に左官工事を行いそのモルタル養生が十分になされていない可能性がある。
と、いろいろ考えられます。
お施主様と、その中堅ゼネコンはもはや信頼関係がないため、弁護士さんをたてて調停を進めていますが、設計事務所は逃げ腰ですし、中堅ゼネコンは責任を最小限にとどめようと必死です。
足場をかけて、2年以上経過しました。設計事務所も中堅ゼネコンも時間がかかってもちっとも困らないのですが、ビル側は営業面で大迷惑の日々です。
そこで、みこみ発車になりますがタイル張り替え工事を始める事にしました。
まずは解体工事から
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最上階、パラペット下部の笠木部分、貼りっぱなしで隙間が開いています。冬の季節、雨が降って、夜に気温が急に下がると隙間に入った水が凍って霜柱のように膨張して隙間が大きくなっていきます。
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人さまの仕事ですので、あまり言いたくはないのですが、簡単に外れました。
◎家守りの工務店◎
株式会社 藤野工務店
http://www.fujino-house.co.jp/index.html
by haruki-fujino | 2010-02-13 16:50 | 家守り