人さまの仕事

新大阪で進行中の外壁タイル修理工事の現場です。

タイルの不良個所の解体もほぼ終わりましたので、躯体の検査を行いました。
木片が入っています。
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すぐ近くに、小さなジャンカ(コンクリートの打設不良で出来る空隙の事)があります。
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このさし金アンカーを支えにして、最大15センチもモルタル下地をしてタイルが貼られていました。
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しかも、簡単に抜けてしまうものもありました。

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開口部の修正箇所、コンクリートをハツって開口部を大きくしたり、左官屋さんがモルタルで付け送りして、開口部を小さくしたりした個所が数多く見られました。
現場で、コンプレッサーでコンクリートをハツる音、「ドドドドドドドドッ!」という大きな音がしている時があります。
昔、現場監督をしていたころ、自分の指示間違いでコンクリートの壁をハツッている時などはこの大きな音が、「バカバカバカバカ!!」と聞こえたものでした。
現場中にこの音が響き渡るので、二度と間違えないようにと心に誓って一人前の監督になれたように思います。
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ネオンサインの看板が付いていたアンカーボルトです。ステンレス製のボルトですので錆びていません。
この現場のように貼ってあるタイルをほとんど落として張り替えるなんて事はまずないですので、外壁タイルの陰に、監督さんの指示ミスの数々は隠されたままだったはずなのです。
一つ一つは小さなミスで、構造的とかそういう致命的な物ではないのですが、お施主さまの不信感はますます募るばかり。
人さまの仕事ですが、中堅ゼネコンのネームバリューより、現場担当者の資質次第で建物のよし悪しが決まります。

◎家守りの工務店◎
株式会社 藤野工務店
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by haruki-fujino | 2010-04-24 18:47 | 憤る事、あきれる事

日記です


by haruki-fujino